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こんにちは。今日は自転車量販店向けの方の記事です。

この時期1番忙しい訳ですが、それこそ1日数十台と入荷してくる店も多い事かと思います。

店頭に並べるべく組み立てをする訳ですが、その際に効率良く作業を進めるにはどうするかは、どのショップにとってみても重要な課題だと思います。

そこで本日は、そんな悩みを解決するための方法を伝授します。当記事を読んで少しでも仕事の効率化に取り組んでいただければ幸いです。

作業効率を格段に向上させる道具を紹介!
今回紹介するのは、組み立ての効率を劇的に上げる道具です。シンプルな物ですが、その効果は抜群です。是非真似して下さい。

早速その道具を紹介します。それはこちら!

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道具差しです!建設現場や職人が使うイメージですが、使ってみるとその便利さに驚きます。

自転車を数十台と組み立てる日は、いちいち工具を探していては、その作業効率は低下します。そこでこいつの出番です!

以下より私の工具の差し方を紹介します。参考にしていただき、自分なりのパターンを編み出す参考にして下さい。

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まずは全体像から。こんな感じで私は運用しています。ひとつずつ紹介していきます。

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まずは左右。2番のドライバーと10mmのボックスドライバーを入れています。2番のドライバーはかなり出番が多いですね。私は右利きですが、写真の方にドライバーをさしています。

10mmのボックスドライバーは、リアブレーキ周りやチェーン引きに多用します。

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ドライバーの下にはこちらをさしています。これは過去の私のYouTubeチャンネルでも紹介した、秀逸国産工具、相場産業の「RUNWELL(ランウェル)」の六角レンチ。

5ミリと6ミリのセットになっており、主に6ミリの方を使用。6ミリはステムとハンドルのネジ締めに大活躍。

このレンチは見た目も非常に美しいですが、手へのフィット感も抜群で、かなりトルクをかけられます。超オススメの逸品工具です(^^)

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反対側には3ミリの六角レンチを。これはドイツのWIHA(ヴィーハ)と言うメーカーのグリップタイプの六角レンチ。

3ミリはシマノのレボシフトのレバーに使用。シティ車の場合、殆どがグリップタイプのレボシフトになっており、そのネジが3ミリなのでそこに使用します。

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中央1番下には3サイズ兼用のボックスレンチ。10mmをブレーキ関連の調整に使います。9ミリも意外と出番がありまして、シマノのターニーグレードのシフトワイヤーを留めるネジがなぜか9ミリなので、そこにたまに使います(^^)

ちなみに、これはたまたま家にあった工具を突っ込んでるだけなのですが、少し長めなので、もう少しコンパクトな、パークツールの「ST-3」などでも良いかなと思います(^^)

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中央2段目には8x10のスパナと同サイズのラチェットメガネ。自転車組み立てにはとかく8ミリと10ミリの出番が多く、非常に役立ちます。

こちらも過去の私のYouTubeチャンネルで紹介した工具ですが、SIGNET(シグネット)のメガネラチェットはめちゃくちゃ便利です。しかもかなりタフで、私もかれこれ15年以上使っていますが、全く壊れません(笑)

ギアもめちゃくちゃ細かく、おまけに本締めしても問題無し。1番オススメの工具です。

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ここで注意点ですが、2段目は下側が空いているので、力強く上記の工具を押し込むと落ちてしまう可能性があります。

ただし、かなり空き口は小さいので力強く押し込まなければ大丈夫です(^^)私も実用上落ちた事はありません。

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1番上には5ミリの六角レンチと10x8のメガネを。5ミリのレンチはボールポイント側をVブレーキシューの調整等に使います。また、アヘッドステムやメーカー車のブレーキレバーの角度調整に使用。


メガネはこれもブレーキレバーのネジ調整に多用します。補足ですがこのメガネは100均です(笑)ダイソーで買ってみたんですが、どこまで使えるのか検証してみようと思い購入しました(笑)

今のところこのメガネ、普通に使えているのが凄い(笑)使い込んでみてまたレビューします(^^)

※後日談。やはりダイソー製はクソでした!(笑)(笑)メッキや精度がゴミすぎて使い物になりません!買わないように(笑)(私もネタで買っただけです)

一番のオススメは今の所「TONE」のM75-0810です!間違い無くこれを買うべき。理由は…パナのリング錠のネジをこれで締めてみれば分かります!(笑)このメガネの薄さ、完璧(笑)

最後にもう一度全体像を ↓

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さて、ここまでご覧いただきありがとうございました。最後に絶対オススメのRUNWELL(ランウェル)の六角レンチのディティールを紹介して終わります。

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美しすぎますね(^^)オマケに先端が消耗しても、取り替え可能なところがまた素晴らしい!

本日紹介した例はあくまでも私の使用セットですので、是非工具差しを使って自分なりのセットを作ってみて下さいね!(^^)私的にはここに4ミリの六角レンチも足したいなぁと思っています。

工具差しを使うか使わないかで、作業効率か劇的に変わります。是非量販店では制服と一緒に支給すべきだと思います。







私は某サイクルベースあさひでバイトをしているのだが、最近量販店らしからぬガチガチのスポーツバイクの修理を承る事が多い(笑)

今日、650Cのチューブラータイヤの珍しい修理をしたお客さんが店にバイクを取りに来た。40代後半くらいの主婦の方で、知人にそのバイクを貰ったそうだ(゚∀゚)

そしてこのバイクがまた凄かった。TNIのカーボンバックの車体で、レースフェースのDHバー付き、コンポは7700のデュラのフルコンポ!

これをタダで貰い受けたそうな(^_^;)なんとも羨ましい話である!

話を戻そう。今日このお客さんにこのバイクの熱さを語りつつ、フィッティングの話など色んな事を話していました。主婦の方なのでこのバイクの凄さが分かっていなかったようで、説明してあげると驚いていました(笑)

そりゃそうだわな(^_^;)このスペックを無料でもらうとは…(笑)何でも競技好きな夫婦の方が知り合いに居て、不要だからと譲り受けたそうな。うん、私にも下さい(笑)

で、その方と30分くらい色んな説明をして、喜んで帰っていかれたんですが、そのあと店長から驚きの一言が…

店長「接客に時間かけすぎだよ。そんなに時間かけなくてよいよ。ウチは量販店だから。」







はぁ⁉︎(・・?)

いやいや、意味分からん(笑)何でも、「そんなに親身になって、次回来店時にもし忙しくて相手出来なかったら、お客さんがっかりするでしょ?」と。

まぁ分からんでも無い発言だが、どうもしっくりこんね。いや、そもそも某サイクルベースあひの掲げている行動指針に、「お客様の満足度の向上」とあり、どんなときもお客様目線にたって、その自転車ライフを豊かなものにする。とあるのですよ…(笑)


うん。社員と会社の意識のすれ違いだね!(゚∀゚)(笑)

この会社の行動指針はまぁ平凡なものだが、どんな接客業にも言える事ですよね。気持ちはわかる。私も接客は嫌いではないので、ついつい熱のこもった説明をしてしまうが、それは結果お客さんのためになってると自負してる。

大抵長く話を聞いてくれたお客さんは、「あなたと話が出来て良かった!また相談に来るよ!」と気持ちよく帰ってくれる。

そこには「量販店だから」とか「スポーツバイク専門店だから」とか関係ないと思うのよ。いや、そんな所で差をつけてはいけない。「量販店だからスポーツバイクの接客は適当で良い」なんておかしな話でないかい?

忙しい時にもそんなクオリティで接客するの?それはマズイよ。とも言われた。いや…でも…今日は…

そんなに忙しくなかったよ!(笑)

そもそも忙しいから適当で良いとか、それは完全にこちら都合ですよね。ちゃんとした説明を聞きたくてやってくる人もいる。そんな方に「すいません!今忙しいので、説明は簡略化します!」なんて態度取るのおかしいですわ(笑)

まぁそりゃ限度はありますし、ケースバイケースなのは重々理解しております。クソ忙しい時に空気を読まずに長時間話だけ聞いて、情報だけ仕入れて通販で買う奴とかは論外ですよ(笑)

けれど、少なからず自分の自転車の価値が分からない方に、その価値を伝えてあげて、大事に乗ってもらう事こそ社会的に意味のある事なんじゃないかねぇ。

主婦に、ガチのフルデュラコンポのバイクの価値を説明するのは大変でしたが、しっかりと伝わりましたよ。「そんなに価値のある自転車だったんですね!大事に乗ります!」と言っていただけました(^^)

自身のYouTubeチャンネルでも言いましたが、この前も、30年前のマウンテンバイクを買い換えようとしていたお客さんに、「これは価値のある自転車ですよ!修理するのは高いですが、それだけの意味はあります!」と言って熱弁したら、「じゃあ兄ちゃんの話を信じて修理して大事に乗るよ」といって約30,000円の修理をしてもらえました。

これぞ私たちが仕事をしている意味だし、真の意味での社会貢献だと思いませんか?

あ、しまった!それは量販店では求められていないんでしたっけ!失礼しました!(笑)

と言う事で、私は今後もお客さんに自転車の真の価値観を伝えて、大事に乗ってもらうためには時間を惜しまないつもりです。たとえ何と言われようと。

皆さんも良いスタッフに出会えると良いですね。私に出会えた方はラッキーですよ(笑)このブログ読んでてお会いする事がありましたら、熱く語り合いましょう(笑)できれば平日の暇な時に来てくださいね!(笑)

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