過去に、工場勤務を何社か経験している私だが、その工場のどれもがいわゆる「家族経営」的な昭和の考え方をする企業だった。
それらの会社にはとある共通点がある事に気付いたのでシェアしたい。
「悪習慣をやめないので、生産性が悪く、改善しようとも考えていない」
事である。ここで言う悪習慣とは、仕事に「感情論」を持ち込み、それを判断基準にしている事である。
私が一番おかしいと思ったのは、何故いつまでも昔の「縁」にこだわりすぎて、前に進まないのか?と言う事だ。以下具体的に説明しよう。
以前私が勤めていた工場では、取り引き先ととある問題が起きていた。
「取り引き先から提供される製品のクオリティが低過ぎる」と言う問題…
1社目では織物を生産していた会社でしたが、原料を作る製糸会社の仕上げが汚い(品質が悪い)ので、製造過程の途中で織物に色ムラができたり、糸が切れたり捩れたりするのだ…
2社目では、製作が間に合わないので、他社に商品の一部の生産を委託していた。…が、その仕上げが悪く、過去に納品先にやり直しのクレームを受けた事もしばしばある。
さて、2社に共通して言える事だが、そもそも何故自社はわざわざクオリティの低い他社に依頼するのだろう。それは、
「今までもずっと長い付き合いでやって来たので、あまり声を荒げても悪いし、なんだかんだで忙しい時に助かったり、他社よりも安く仕上げてくれるので、あまり強く言えない」かららしい。
しまいには、何故もっと良い取引先を探さないとかと聞いてみたら、「このご時世、業界が縮小してしまい、他の取引先を探すのが困難である」との回答も得た…
確かに、伝統工芸含めて、業種によっては全国的にも少数のカテゴリーの企業も存在するので、言わんとしてる事も分からないではないが、思考停止すぎて呆れる。
頭の良い経営者ならすぐに分かるでしょうが、企業はより良い製品作りを目指すべきだし、それに則るなら、そんなグダグダな「縁」にこだわるよりも、さっさとそんな取り引き先とは縁を切り、より良い品質管理ができる他社を探すべきである。
原料の生産を委託している企業が全国的に減っているのなら、代替案を模索すべきだし、より良い解決策を思考すべきである。
日本の企業が全国的に沈んで行く理由は、変化すべき事を恐れて、現状維持を好み、肝心な、「ではどうすべきか?」の思考が抜けているからだ。
もちろん他社との良好な関係は維持すべきだし、自社だけて全て完結する企業など存在しない。しかし、感情論でいつまでもダラダラと関係を続ける事に意味はない。変わりゆくべき時代に対応すべきなのに、それが出来ない、考える気がない。
当然こんな事を続けている日本企業に未来は無いし、本当に「良い物」を作る事を維持する事は難しいのは想像に難く無い。
しかも、1番の問題は、取引先が技術的に成長しないと言う事。提供されるサービスの質が悪いのに、そこに責任追及せず取り引きを続けるとどうなるか。
お分かり頂けるかと思うが、そんな企業に「成長、改善」と言う概念は無いので、向上心が湧かず、とりあえず取り引きしてくれるから構わない。と天狗になるのだ。そんな企業の存在理念を疑うし、業界の足の引っ張り合いになるだけだ。
シンプルに考えて、品質の悪さを指摘する事のどこが悪いのか?より良い物を作るのは製造業の使命だし、クオリティが適当でよいなら、中国製でもなんでも良いと言う話になってくる。
「向こうにも都合があり、斜陽産業で、新人も入社せず、技術の伝承が難しい」から仕方ないと言う意見を聞いた事もあるが、だからと言って相手の立場になり、
「そうか。それじゃ品質が悪くても仕方ない。それを受け入れよう。多少のクレームも覚悟しよう」
…なんて事あり得るわけがないですよね。結局取引先も直す気がないのならそれまでの考えなのだし、より良い製品作りを目指す思考が抜けているので、そこから先の展開を自社で考えていかねばならないのだと思うのだが、現状維持が一番楽なのか、新たな取り引き先を見つけようと努力する事をしない。
それじゃ日本の企業の生産性が悪く、沈んでいくのも仕方のない事だと言える。
それらの会社にはとある共通点がある事に気付いたのでシェアしたい。
絶望的な思考停止各社に共通して言える事が、
「悪習慣をやめないので、生産性が悪く、改善しようとも考えていない」
事である。ここで言う悪習慣とは、仕事に「感情論」を持ち込み、それを判断基準にしている事である。
さっさと縁を切れ
私が一番おかしいと思ったのは、何故いつまでも昔の「縁」にこだわりすぎて、前に進まないのか?と言う事だ。以下具体的に説明しよう。
以前私が勤めていた工場では、取り引き先ととある問題が起きていた。
「取り引き先から提供される製品のクオリティが低過ぎる」と言う問題…
1社目では織物を生産していた会社でしたが、原料を作る製糸会社の仕上げが汚い(品質が悪い)ので、製造過程の途中で織物に色ムラができたり、糸が切れたり捩れたりするのだ…
2社目では、製作が間に合わないので、他社に商品の一部の生産を委託していた。…が、その仕上げが悪く、過去に納品先にやり直しのクレームを受けた事もしばしばある。
さて、2社に共通して言える事だが、そもそも何故自社はわざわざクオリティの低い他社に依頼するのだろう。それは、
「今までもずっと長い付き合いでやって来たので、あまり声を荒げても悪いし、なんだかんだで忙しい時に助かったり、他社よりも安く仕上げてくれるので、あまり強く言えない」かららしい。
しまいには、何故もっと良い取引先を探さないとかと聞いてみたら、「このご時世、業界が縮小してしまい、他の取引先を探すのが困難である」との回答も得た…
確かに、伝統工芸含めて、業種によっては全国的にも少数のカテゴリーの企業も存在するので、言わんとしてる事も分からないではないが、思考停止すぎて呆れる。
頭の良い経営者ならすぐに分かるでしょうが、企業はより良い製品作りを目指すべきだし、それに則るなら、そんなグダグダな「縁」にこだわるよりも、さっさとそんな取り引き先とは縁を切り、より良い品質管理ができる他社を探すべきである。
原料の生産を委託している企業が全国的に減っているのなら、代替案を模索すべきだし、より良い解決策を思考すべきである。
昭和思考の弊害
日本の企業が全国的に沈んで行く理由は、変化すべき事を恐れて、現状維持を好み、肝心な、「ではどうすべきか?」の思考が抜けているからだ。
もちろん他社との良好な関係は維持すべきだし、自社だけて全て完結する企業など存在しない。しかし、感情論でいつまでもダラダラと関係を続ける事に意味はない。変わりゆくべき時代に対応すべきなのに、それが出来ない、考える気がない。
当然こんな事を続けている日本企業に未来は無いし、本当に「良い物」を作る事を維持する事は難しいのは想像に難く無い。
しかも、1番の問題は、取引先が技術的に成長しないと言う事。提供されるサービスの質が悪いのに、そこに責任追及せず取り引きを続けるとどうなるか。
お分かり頂けるかと思うが、そんな企業に「成長、改善」と言う概念は無いので、向上心が湧かず、とりあえず取り引きしてくれるから構わない。と天狗になるのだ。そんな企業の存在理念を疑うし、業界の足の引っ張り合いになるだけだ。
シンプルに考えて、品質の悪さを指摘する事のどこが悪いのか?より良い物を作るのは製造業の使命だし、クオリティが適当でよいなら、中国製でもなんでも良いと言う話になってくる。
「向こうにも都合があり、斜陽産業で、新人も入社せず、技術の伝承が難しい」から仕方ないと言う意見を聞いた事もあるが、だからと言って相手の立場になり、
「そうか。それじゃ品質が悪くても仕方ない。それを受け入れよう。多少のクレームも覚悟しよう」
…なんて事あり得るわけがないですよね。結局取引先も直す気がないのならそれまでの考えなのだし、より良い製品作りを目指す思考が抜けているので、そこから先の展開を自社で考えていかねばならないのだと思うのだが、現状維持が一番楽なのか、新たな取り引き先を見つけようと努力する事をしない。
それじゃ日本の企業の生産性が悪く、沈んでいくのも仕方のない事だと言える。
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