前回の続きです。
今回は、これもマニアックな工具、HOZANの「C-135」を紹介します(^^)
これはナアニ?って方に説明しますが、これは一般車用のチェーンケース用のロックリング回しです。
チェーンケース用のロックリング?何それ美味しいの?(笑)って方のために説明しておきますが、下記の写真のパーツです。
このBBの周りのチェーンケースを留めている物が「ロックリング」です。
今回はこのチェーンケース用のロックリング回しのお話をします。あまりこの工具の詳細がWEBで出回ってないため、今回は保存版と言う事で、かなり詳しく見ていきますので、何かの参考になれば。
さて、この工具なんですが、マニュアルによると、3溝、4溝のタイプのロックリングが回せるそうです。さらにロックリングの外径は45.7ミリに対応しているそうな。
実は今回この工具でとある検証をしてみたく、購入に至りました。その検証内容とは、
「チェーンケース以外のロックリングも回せるのか?」
と言う事です。実は自身のYouTubeチャンネルで、コメントを頂いたのですが、一般車のロックリングを安全に回す工具が無いの?と言う質問がありました。
かなりマニアックな話になるのですが、一般車のBBのオーバーホールや交換をする際、ロックリングを外す作業がありますが、このロックリングを回すのに、通常は「フックレンチ」を使います。
枠内の2本の工具がそうです。どのように使うのかと言うと…
(HOZAN ホームページより引用)
このように、リングの溝に引っ掛けて回します。しかしこの作業ですが、経験者なら分かると思いますが、中々回らない時は結構なトルクが必要で、なおかつ溝からレンチが外れて怪我をする事もしばしばあるのです。
さらに、溝の位置によっては、フックレンチの角度がイマイチになってしまい、力をかけづらくなるのです…(^◇^;)
先述したYouTubeでのコメントの件でも、「もっと安全に確実に回せる工具はありませんか?」尋ねられましたので、とりあえず私はコレを推しました。
(HOZANより引用)
HOZANの「C-203、両口ヘッド回し」です。これなら中々のトルクもかけられつつ、両側で挟み込むので、比較的フックレンチよりは安全です。ただし、作業自体はロックリングを縦方向に回すので、作業導線はフックレンチとほぼ同じ軌道を描きます。
もっと安全に確実に回せる工具は無いかなぁと思っていた矢先、あ!そうだ。あの工具が使えそうだ!と思い立ち、「C-135」の購入に至りました。
しかし、実は購入前にHOZANのホームページで確認したところ、「チェーンケース以外のロックリングは回せません。」と書いてあった。
本当にそうなの?チェーンケースのロックリングもBBのロックリングも同じに見えるんだが…
そう思って、念のため私は双方のロックリングを重ねてみました。
…
…
…
同じじゃね?(゚∀゚)
メーカーサイトには、適合しないと書いていたが、どうみても一緒である。そこで実車で実験してみました。
楽勝か?これは大丈夫だろ!絶対イケる!
と、思ったら…
アレ⁈(゚∀゚)
何でやねぇん(゚∀゚)!!
何か知らないですけど、本当に微妙に奥まで入りません…(^◇^;)メーカーサイトにある通り、これは本当にチェーンケース専用のロックリング回しなのか?と思い再び検証しました。
まず、チェーンケースのロックリングを工具に嵌めてみた。
最高のフィット感!(゚∀゚)(゚∀゚)
当たり前ですが、寸分の狂いもなくピッタリと嵌りました。続いてBBのロックリング。
(゚∀゚)(゚∀゚)!!
ハマらねぇ!!(笑)
そうなんです。どうやら本当に嵌まらないみたいです…(^◇^;)そこでさらに検証。こうなったら徹底的にサイズを測ってみよう。と言う事で、ノギスで計測してみました。
まずはチェーンケース用のロックリング。普通に考えたら、45.7ミリのはずですが…
おぉ!!(゚∀゚)当たり前だが、ピッタリ45.7ミリでした。続いて大きい疑惑のBB用ロックリング。
45.9ミリやんけ!(゚∀゚)
そうです。二つのリングを重ねると、一見同じように見えましたが、なんと、双方の差が0.2ミリあったのでした!(^◇^;)そりゃ入らんわな…
たった0.2ミリの差でも、工具の精度が良すぎるのか、キャパオーバーのようでした。と言うわけで、BB用のロックリングは0.2ミリ直径が大きい事が分かりました。
もしかしたら、BB用のロックリングのローレット加工の山?のせいで少しだけ直径が大きいのかもね。
いや、0.2ミリって何の差なん?一緒にしたらええやん!
って事でした(笑)そりゃメーカーサイトも適合しないと書くわなぁ…
と言う訳で、HOZANの「C-135」ですが、YouTubeで頂いたコメントを返す形で回答すると、「BB用のロックリングはこの工具では安全に回せません!」と言うオチになりますね(^◇^;)
いや、でも勉強になりました!同じ考えで今後悩まれる方のお役にたてれば良いなと思い、この記事を書きました。また参考にしてください。って、こんなマニアックな記事の需要ってあるの?(笑)
※追記
ふと思いましたが、おそらく内側のネジは共通のはずですので、BBにチェーンケースのロックリングを付ければ、この工具でもイケる?と思うのですが、いかがでしょう(^◇^;)時間があればまた検証します。
今回は、これもマニアックな工具、HOZANの「C-135」を紹介します(^^)
これはナアニ?って方に説明しますが、これは一般車用のチェーンケース用のロックリング回しです。
ホーザン(HOZAN) 全ケースロックリングツール チェーンケース固定ツール C-135 新品価格 |
チェーンケース用のロックリング?何それ美味しいの?(笑)って方のために説明しておきますが、下記の写真のパーツです。
このBBの周りのチェーンケースを留めている物が「ロックリング」です。
今回はこのチェーンケース用のロックリング回しのお話をします。あまりこの工具の詳細がWEBで出回ってないため、今回は保存版と言う事で、かなり詳しく見ていきますので、何かの参考になれば。
マニュアルを確認
さて、この工具なんですが、マニュアルによると、3溝、4溝のタイプのロックリングが回せるそうです。さらにロックリングの外径は45.7ミリに対応しているそうな。
実は今回この工具でとある検証をしてみたく、購入に至りました。その検証内容とは、
「チェーンケース以外のロックリングも回せるのか?」
と言う事です。実は自身のYouTubeチャンネルで、コメントを頂いたのですが、一般車のロックリングを安全に回す工具が無いの?と言う質問がありました。
フックレンチは危険この工具の話をする前に、少し押さえておいて欲しいポイントの話を先にします。
かなりマニアックな話になるのですが、一般車のBBのオーバーホールや交換をする際、ロックリングを外す作業がありますが、このロックリングを回すのに、通常は「フックレンチ」を使います。
枠内の2本の工具がそうです。どのように使うのかと言うと…
(HOZAN ホームページより引用)
このように、リングの溝に引っ掛けて回します。しかしこの作業ですが、経験者なら分かると思いますが、中々回らない時は結構なトルクが必要で、なおかつ溝からレンチが外れて怪我をする事もしばしばあるのです。
さらに、溝の位置によっては、フックレンチの角度がイマイチになってしまい、力をかけづらくなるのです…(^◇^;)
先述したYouTubeでのコメントの件でも、「もっと安全に確実に回せる工具はありませんか?」尋ねられましたので、とりあえず私はコレを推しました。
(HOZANより引用)
HOZANの「C-203、両口ヘッド回し」です。これなら中々のトルクもかけられつつ、両側で挟み込むので、比較的フックレンチよりは安全です。ただし、作業自体はロックリングを縦方向に回すので、作業導線はフックレンチとほぼ同じ軌道を描きます。
もっと安全に確実に回せる工具は無いかなぁと思っていた矢先、あ!そうだ。あの工具が使えそうだ!と思い立ち、「C-135」の購入に至りました。
しかし、実は購入前にHOZANのホームページで確認したところ、「チェーンケース以外のロックリングは回せません。」と書いてあった。
本当にそうなの?チェーンケースのロックリングもBBのロックリングも同じに見えるんだが…
そう思って、念のため私は双方のロックリングを重ねてみました。
…
…
…
同じじゃね?(゚∀゚)
メーカーサイトには、適合しないと書いていたが、どうみても一緒である。そこで実車で実験してみました。
楽勝か?これは大丈夫だろ!絶対イケる!
と、思ったら…
アレ⁈(゚∀゚)
何でやねぇん(゚∀゚)!!
何か知らないですけど、本当に微妙に奥まで入りません…(^◇^;)メーカーサイトにある通り、これは本当にチェーンケース専用のロックリング回しなのか?と思い再び検証しました。
まず、チェーンケースのロックリングを工具に嵌めてみた。
最高のフィット感!(゚∀゚)(゚∀゚)
当たり前ですが、寸分の狂いもなくピッタリと嵌りました。続いてBBのロックリング。
(゚∀゚)(゚∀゚)!!
ハマらねぇ!!(笑)
そうなんです。どうやら本当に嵌まらないみたいです…(^◇^;)そこでさらに検証。こうなったら徹底的にサイズを測ってみよう。と言う事で、ノギスで計測してみました。
まずはチェーンケース用のロックリング。普通に考えたら、45.7ミリのはずですが…
おぉ!!(゚∀゚)当たり前だが、ピッタリ45.7ミリでした。続いて大きい疑惑のBB用ロックリング。
45.9ミリやんけ!(゚∀゚)
そうです。二つのリングを重ねると、一見同じように見えましたが、なんと、双方の差が0.2ミリあったのでした!(^◇^;)そりゃ入らんわな…
たった0.2ミリの差でも、工具の精度が良すぎるのか、キャパオーバーのようでした。と言うわけで、BB用のロックリングは0.2ミリ直径が大きい事が分かりました。
もしかしたら、BB用のロックリングのローレット加工の山?のせいで少しだけ直径が大きいのかもね。
一緒にしろや(゚∀゚)さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。結論として、
いや、0.2ミリって何の差なん?一緒にしたらええやん!
って事でした(笑)そりゃメーカーサイトも適合しないと書くわなぁ…
と言う訳で、HOZANの「C-135」ですが、YouTubeで頂いたコメントを返す形で回答すると、「BB用のロックリングはこの工具では安全に回せません!」と言うオチになりますね(^◇^;)
いや、でも勉強になりました!同じ考えで今後悩まれる方のお役にたてれば良いなと思い、この記事を書きました。また参考にしてください。って、こんなマニアックな記事の需要ってあるの?(笑)
※追記
ふと思いましたが、おそらく内側のネジは共通のはずですので、BBにチェーンケースのロックリングを付ければ、この工具でもイケる?と思うのですが、いかがでしょう(^◇^;)時間があればまた検証します。
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