2021年10月

私はYouTubeで防犯登録の怠慢さを挙げていますが、(詳細はこちらをクリック)このシステム、実は加入者にとっても不利な欠陥が存在します。今日は現状の何がいけないのかを語っていきます。
郵送による遅延の問題
一つ目は、郵送による遅延問題です。

現状の防犯登録制度は、自転車を購入した際に自転車店にて登録しますが、その際に登録カードを書きます。その控えを店側が保管して、まとめて地域の担当している防犯登録協会に郵送します。

しかし、このやり方は実にアナログで、大きな欠陥が存在します。
大きなシステムの欠陥
これは人に自転車を譲る場合の話なのですが、通常、人に自転車を譲る場合には、前もって防犯登録を抹消する必要があります。

抹消した上で譲渡証明書を書いて、譲渡人にも書いてもらい、自転車を渡します。

さて、ここからが問題の本題ですが、譲渡する側をA、される側をBとします。

Aが抹消したのが仮に月初めの1日だとします。そしてBが同日に譲り受けたと仮定しましょう。AとBが違う都道府県に住んでいた場合、Bは地元の都道府県にて再登録をしなければなりません。

次の日の2日にBが地元の都道府県で場合登録をしたとします。そして仮にその日に盗難に遭ったとしましょう。すかさずBは地元の警察に盗難届けを出します。

しかしここで問題が発生する事があるのです。それは二重登録問題です。仮にAの抹消手続きをした自転車店が、1週間分の防犯登録の控えををまとめて郵送していたとします。ここで頭の中良い人は気付きますよね。

そう、Bが盗難届けを出した時点で、まだAの防犯登録は抹消されていないのです。分かりますか?するとどうなるか。まずはBが怪しまれますよね。

「君の自転車、君の名前で防犯登録してあるけど、前の所有者のデータがまだあるんだけど…これ、盗難車じゃないよね?」

B「は?いやいや、前の持ち主は確かに抹消手続きをしたと言っていたんだけど?」

警察「じゃあ一度Aさんに確認してみます。」





確認の結果、もちろんAはBに譲った事情を説明するのだが、このやり取り実に不毛だと思いませんか?究極の時間の無駄である。

しかも、盗られた側のBの問題は後回しにされて、一度Aに確認をとってからで無いと、盗難届けを出す事ができないのだ。さらには、もっと馬鹿らしい問題があり、それは、都道府県ごとに管轄が違うために、問い合わせや照会に非常に時間がかかる事。

現状では、各都道府県に防犯登録協会が存在しており、その登録データは警察間で共有されていないのだ。アホなのか?

この問題の大きなシステム上の欠陥は、未だに紙ベースで郵送なんてやりとりをしているから起きる問題なのです。店側がスピーディーに郵送すれば良いのかもしれないが、毎回毎回たかが数枚の紙ペラのために郵送代がかかるのは、正直店側にとって非常に迷惑なのだ。

きっとどの自転車店でも、防犯登録はある程度溜まったらまとめて送ってるはず。この問題はその郵送によるタイムラグによって引き起こされるのである。
単純な入力ミスで起こる問題
二つ目は人為的によるミスが引き起こす欠陥。通常、防犯登録はカードのデータを協会の端末に手入力している。この時点でもうお分かりだろうが、単なる入力ミスによって間違った情報が入力されたままになると、盗難の照会に時間がかかる。

これは滅多に起こる事ではないのだが、全国で数件起こっていると聞いた事がある。まぁそりゃ可能性はゼロではないだろうから。

あとは単純に、自転車店側の筆記ミス。警察側ではなく、自転車店側の書き損じが実は結構多いのですよ(笑)特に一番間違うのが車体番号ですね。これを一桁間違えるだけでも別の自転車になってしまいます…

防犯登録カードはバイトが書いている事がかなり多いし、書き損じが全国で多発しているであろうことは想像に難くない(笑)
とにかく、手書きをやめろ
じゃあ上記の問題をどないすねん。となりますが、答えは簡単。手書きをやめて、WEB経由かアプリにしてしまえば良い。

まず、入力ミスですが、これは車体に貼るシールと、車体番号の写真を撮ってそのデータを一緒に送れば確実である。それをチェックして相違がないか確認すれば良い。

と言うか、防犯シールにQRコードを付けておき、何かあった場合はそれを警察が読み込んで、データを照会できるようにすれば良い。そして、そのデータは警察側が都道府県関係無く閲覧できるようにする。

WEB経由で抹消もできれば尚良い。スピード感があるし、先述したタイムラグによる問題も解決!しかも、自転車店側が防犯登録カードを保管しなくて良くなるのが一番快適。

通常、自転車店は何年も紙ベースの登録カードの控えを保管しておかねばならないのだが、これがクソ面倒。めちゃくちゃ売れてる店なんて、数年で何千枚と言うカードの保管を余儀なくされる。これは何の拷問だ?(笑)

しかも、仮にその控えを無くしたり、火事になったり等、何かのきっかけで照会が出来なくなると非常にやっかい…

そして何より、盗難に遭った場合のカードの照会が大変。ちゃんと仕分けていたとしても、客のデータをいちいち調べなければいけないし、カードの控えを無くしている客も多くて困る(笑)

なぜ進化させないのか?
防犯登録協会は、非常に怠惰的であると本当に思う。欠陥についてどうなっているのか、今一度今度警察に確認を取ろうかと思う。

手書きで郵送…こんな昭和なシステムをいつまで続けるつもりだろう。

防犯登録協会さん、あなた方は本当に自転車の盗難を無くしたいと、心から考えているのですか?そのために何をすれば良いか再考してみてください。現状を変えようとせず、ぼーっとしてお金だけ貰えれば満足なのでしょうか。

私は某サイクルベースあさひでバイトをしているのだが、最近量販店らしからぬガチガチのスポーツバイクの修理を承る事が多い(笑)

今日、650Cのチューブラータイヤの珍しい修理をしたお客さんが店にバイクを取りに来た。40代後半くらいの主婦の方で、知人にそのバイクを貰ったそうだ(゚∀゚)

そしてこのバイクがまた凄かった。TNIのカーボンバックの車体で、レースフェースのDHバー付き、コンポは7700のデュラのフルコンポ!

これをタダで貰い受けたそうな(^_^;)なんとも羨ましい話である!

話を戻そう。今日このお客さんにこのバイクの熱さを語りつつ、フィッティングの話など色んな事を話していました。主婦の方なのでこのバイクの凄さが分かっていなかったようで、説明してあげると驚いていました(笑)

そりゃそうだわな(^_^;)このスペックを無料でもらうとは…(笑)何でも競技好きな夫婦の方が知り合いに居て、不要だからと譲り受けたそうな。うん、私にも下さい(笑)

で、その方と30分くらい色んな説明をして、喜んで帰っていかれたんですが、そのあと店長から驚きの一言が…

店長「接客に時間かけすぎだよ。そんなに時間かけなくてよいよ。ウチは量販店だから。」







はぁ⁉︎(・・?)

いやいや、意味分からん(笑)何でも、「そんなに親身になって、次回来店時にもし忙しくて相手出来なかったら、お客さんがっかりするでしょ?」と。

まぁ分からんでも無い発言だが、どうもしっくりこんね。いや、そもそも某サイクルベースあひの掲げている行動指針に、「お客様の満足度の向上」とあり、どんなときもお客様目線にたって、その自転車ライフを豊かなものにする。とあるのですよ…(笑)


うん。社員と会社の意識のすれ違いだね!(゚∀゚)(笑)

この会社の行動指針はまぁ平凡なものだが、どんな接客業にも言える事ですよね。気持ちはわかる。私も接客は嫌いではないので、ついつい熱のこもった説明をしてしまうが、それは結果お客さんのためになってると自負してる。

大抵長く話を聞いてくれたお客さんは、「あなたと話が出来て良かった!また相談に来るよ!」と気持ちよく帰ってくれる。

そこには「量販店だから」とか「スポーツバイク専門店だから」とか関係ないと思うのよ。いや、そんな所で差をつけてはいけない。「量販店だからスポーツバイクの接客は適当で良い」なんておかしな話でないかい?

忙しい時にもそんなクオリティで接客するの?それはマズイよ。とも言われた。いや…でも…今日は…

そんなに忙しくなかったよ!(笑)

そもそも忙しいから適当で良いとか、それは完全にこちら都合ですよね。ちゃんとした説明を聞きたくてやってくる人もいる。そんな方に「すいません!今忙しいので、説明は簡略化します!」なんて態度取るのおかしいですわ(笑)

まぁそりゃ限度はありますし、ケースバイケースなのは重々理解しております。クソ忙しい時に空気を読まずに長時間話だけ聞いて、情報だけ仕入れて通販で買う奴とかは論外ですよ(笑)

けれど、少なからず自分の自転車の価値が分からない方に、その価値を伝えてあげて、大事に乗ってもらう事こそ社会的に意味のある事なんじゃないかねぇ。

主婦に、ガチのフルデュラコンポのバイクの価値を説明するのは大変でしたが、しっかりと伝わりましたよ。「そんなに価値のある自転車だったんですね!大事に乗ります!」と言っていただけました(^^)

自身のYouTubeチャンネルでも言いましたが、この前も、30年前のマウンテンバイクを買い換えようとしていたお客さんに、「これは価値のある自転車ですよ!修理するのは高いですが、それだけの意味はあります!」と言って熱弁したら、「じゃあ兄ちゃんの話を信じて修理して大事に乗るよ」といって約30,000円の修理をしてもらえました。

これぞ私たちが仕事をしている意味だし、真の意味での社会貢献だと思いませんか?

あ、しまった!それは量販店では求められていないんでしたっけ!失礼しました!(笑)

と言う事で、私は今後もお客さんに自転車の真の価値観を伝えて、大事に乗ってもらうためには時間を惜しまないつもりです。たとえ何と言われようと。

皆さんも良いスタッフに出会えると良いですね。私に出会えた方はラッキーですよ(笑)このブログ読んでてお会いする事がありましたら、熱く語り合いましょう(笑)できれば平日の暇な時に来てくださいね!(笑)

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