2020年06月

金属加工業界の面接を受けること10件以上。すべて落選と言う笑えない状況に居るのだが、面接って、その業界の事が分かって行くので、相変わらず面白い。

私が今日ここに忘備録として書き残しておきたいと思ったのは、ものづくり業界の衰退の憂いからである。

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完全未経験を育てるつもりは無い実態
今回、私が応募したものづくり業界のそのほとんどが、「未経験者でも応募OK!1から育てますのでご安心下さい!」

と書いてあった。私は金属加工(旋盤、フライス盤など)に非常に興味があり、今回転職を考えてたくさん応募してるけど、ことごとく全滅です(笑)

落選理由は予想でしか無いのだけど、おそらく年齢と過去の転職回数だと思う。

私が悪いだけなのかもしれないし、会社側からすればもっと若い年齢が欲しいのだとは思うので、分からないでも無い。

しかし!私は決して生半可な気持ちで面接に臨んでいる訳ではないし、おそらくは他の誰よりも金属加工に関する興味はあるつもりだし、勉強だって必死にしてる。

私の過去のブログやYouTubeを見ていただければ、大体お分かりいただけると思うが、私は本当にものづくりが好きだし、機械にも興味がある。趣味で20年以上続いてる自転車いじりもその影響。

だけど、そんな私の熱意を受け入れてもらえない…どうやらものづくりが好きなだけではダメなようです。

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やはり経験者でないと受からないのか

募集要項には必ず「ものづくりが好きな方、大歓迎!」と明記してある。

何度も言いますが、私は本当にものづくりが好きなんです!小さい頃から創意工夫するのが好きで、人と同じ事をするのが嫌いな性格です。

「無ければ作る、工夫する」そんな事に喜びを感じる私は、自分で言うのも何だけど、ものづくりには向いていると強く思う。

…が、しかし!情熱だけでは駄目なようで、実際のところ私が落選する理由は、何なのか見当がつきません。あ、こんな所で呟いてるのがバレてるから?(笑)

金属加工の求人はたくさんあるのだけれど、そのほとんどが経験者を優遇か、もしくは経験ら必須となっています。

さて、ここからが今回の肝なんですが、私が色々面接を受けたり、求人を鬼のように見続けて気付いた事があります。

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こんな採用の仕方してて、ものづくり業界大丈夫なのだろうか?

誤解の無いように言っておきますが、今回の忘備録は、私が落選した事による腹いせや、文句ではありません(笑)

純粋にものづくり業界に対しての憂いからである。

さて本題だが、ものづくり業界の面接を受け続けて気付いた事がありました。
  1.  未経験でも、ものづくりに対する強い意欲を持つ人間を採用しないリスク
  2. 経験者を募集している所がかなり多いけど、そもそもその経験者が減って来ているので、人材の奪い合いをしてるだけ
以上の2点です。

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まずは一つ目です。これこそ私が落選した腹いせのように聞こえてしまいますが、会社側は、「ものづくりに対して真剣に取り組める人材」をどうやって判断しているのかわからないが、本当に熱心な人を雇わず、誰を雇うと言うのでしょう。

私は毎回面接の度に、現場を案内される際にしつこいくらい質問をします。いつもそれで数十分は経ちます。それでも毎回熱意が伝わらず残念に思います。

私がもし採用担当者だったら、「こいつめっちゃ聞いてくるやん!興味あるんやろうなぁ。」って思います。人生経験を積めば分かりますが、本当にものづくりに興味がある人間の質問の仕方は、興味がない人間のそれよりも、遥かにクオリティの高いので、聞けば分かるものです。

ですが、どうやら毎回私の「ものづくりへの情熱」は伝わらず、それ以外の理由で落とされているようです。それか、まだまだ情熱が足りないのか…

本題ですが断言します。企業側はものづくりが好きな人が、ゴロゴロ居ると思っているのかどうかは知らないけど、そんなに居ませんよ。数少ないものづくりへの情熱がある人を雇わず、どんな人間を雇うのだろう。やはり、転職回数と年齢で見られてるのかな…

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2つ目が一番重要で、募集要項には「経験者募集」が多く見受けられるのだけど、普通に考えたらこの募集を続けていくと、必ず「ものづくり業界」は衰退していく。

凄く単純な話ですが、企業側は経験者を求めている所が多いけど、先述したように、そもそも、今はものづくりに携わって来たベテランが退職して世代交代の時代。

つまり、経験者の相対数はかなり減っているのですよ。そんな中で多数の企業が経験者を求めてる。完全に需要にたいして供給が足りていない。

ものづくり業界はどこの企業も、必死に経験者を取り合っている時代なのだ。こんな事続けていては、いつか人が本当に居なくなる事分かってるんだろうか?

今ものづくり業界がすべき事は、「ものづくり業界を担う若者を育成する事」である。まぁこれはどんな業界にも言える事ですけどね。

ただ、少子化が進む中で働き手が減ってる時代に、ものづくりに興味がある若者が果たしてどれだけ居るのだと言うのだ。そのほとんどが未経験なのだから、一から新しく育てるつもりでないと、このままでは…ね。

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これからの企業の在り方

IT化が進み、全てが自動化され、今後は工場での労働も最低限になっていくだろうが、まだまだ無人には程遠い企業もたくさんあるし、NCにしても、今もまだそのほとんどは、人間が入力しないといけない。

しかし、汎用旋盤、フライス盤と違い、スイッチ一つで一から全て作り上げてくれるようになって来たので、今まで必要だった、汎用旋盤での勘所などは必要無くなってきた。

即ち、未経験の人間でも、操作さえ覚えてしまえば今はある程度経験を積んでいける。未経験でも、ものづくりへの意欲と関心があれば、今ならすぐにでも同じステージに立てるのだ。

これだけの条件が揃っているのに、未経験の人間を採用しないメリットなどあるのか?ものづくりが好きな事が全てだと私は思う。そんな意欲的な人間をちゃんと育成する気はないのなら、もう日本のものづくり業界は終わっていくだろう。

今はベテランの勘に頼らなくても、テクノロジーでほぼカバーできる。そりゃ機械の導入資金は痛手だけど、未来はそうなって行く事が決まっているので、今ならいっそ、ITリテラシーの高い人材の方が役に立つ。

イレギュラーな事が起きた場合、基本構造への理解と習熟度や体験に基づく、ベテランの知恵は必要ではあるが、そんな人間もそろそろ時代に合わせて変わって行くべきだろう。

ものづくりが好きな若者が、これから新しい時代を担って行く事を願っている。




先日、地元のエディオンにでかけました。

目的はコレ ↓

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リビングの蛍光灯が相当古く、暗いので買い替えを検討していたのだが、今回はLEDに交換する事にしました。

シーリングごと買い替えも検討しましたが、金額の関係でランプだけ換えようと思いました。

で、店頭で色々調べてたんですけど、これで良いのか不安になったから、店員に聞きに行きました。その対応に少し不満があったので綴っておきます。

私「(家の蛍光灯の写真を見せながら)すいません、これ合いますかね?説明見れば合うと思うんですが、大丈夫でしょうか?」

店員A「あぁ、それは無理ですよ。スリム型なんで合いません。」

私「え?でもスリム型に対応したアタッチメントが入ってるって書いてますけど…」

店員A「……」 無視…(゚∀゚)

店員B「アタッチメントがあるので大丈夫だと思います。」

私「わかりました。ありがとうございます(^^)でも不安なので、アタッチメントがどんな物なのか確認できますか?」

店員B「すいません…開封はできないんですよ。開封してしまうと新品では無くなるので…」

私「え?じゃあどうやって確認すれば良いんですか?」

店員「やってみるしかありません…しかも、もし不適合だった場合も返品はできません。」

えぇっ!(゚∀゚)要は運って事かい!

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適合するかしないかは運。しかも返品不可って…これは困ったなぁ…

私「すいません、それじゃメーカーに問い合わせしないといけないんですかね?」

店員「そうですね。お客様自身で聞いていただくしかありませんね。」



ここまで聞いて何か思いません?私が思ったのは、自分で問い合わせろって態度の事。普通、親身になってくれる店員なら、メーカーに聞いてみますね。って言うスピード感ある返事でその場ですぐにメーカーに問い合わせしてくれると思う。

何で客に投げやりなの?(^◇^;)

勘違いしないで欲しいのは、私はクレームを言いたい訳ではないんです。対応がちょっと残念で、この人たちは何の為に仕事をしているのだろう?と言う疑問があるのです。

仕事が出来るスタッフとは?

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さて、ここで本題に入ろうと思う。

過去にも散々私は、

「仕事をするなら、好きな事や興味のある事を絶対すべきだ」

と言い続けています。それにはちゃんとした理由があり、社会的にもそうなるべきだと言う断固たる理由があります。

好きな仕事をしているスタッフこそが、本当に仕事ができる人間だと私は思っており、それ以外の、いわゆる「とりあえず仕事をしている人間」に仕事ができる人間は居ないと思っています。

好きな事を仕事にしている人が最高な理由
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なぜ好きな事をしている人が仕事が出来るかと言うと、

①放っておいても勝手に仕事の事を勉強する。

仕事において、自分が知らない事を客に聞かれた場合、それを解決するために素直にその事象に対して深く考察し、実行してみる。

②その勉強が楽しいので、仕事と遊びの境目がなくなり、知識のインプット、アウトプット量が凄い

③相手の立場に立った時、その人が何を求め、何を考えているかが分かりやすくなる

こんな感じです。

ひとつずつ説明しましょう。

放っておいても勝手に勉強する
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これ、凄く重要です。

皆さん知っていますか?日本人の大人が勉強する時間って、平均6分らしいです!

ヤバイ…6分って子供より勉強してませんよね(゚∀゚)日本の大人終わってる…(笑)

何となく仕事をしている人に限った話ではないですが、そもそも皆さん仕事に関する事、家でしっかり勉強していますか?

失礼ですが、していないと思います…(^◇^;)

何となく私が言いたい事が理解できたかもしれませんが、好きな事を仕事にしてる人は、放っておいても勉強に時間を割きます。だってそれが好きですから。

そうなるとどうなるか。そんな人は放っておいても、仕事の知識や行動力が日に日に上がって行くんです。これは紛れもない事実。

スキルが上がると接客態度にも自信が出ますし、何よりも自社の物やサービスが好き!と言う気持ちが自然に客に伝わり、良い結果を出せます。

あなたにも経験があると思いますが、何かを買いに行く場合やサービスを受ける場合、楽しそうに熱心に説明してくれるスタッフに接客されると、説明聞いてるこっちも何だか楽しくなり、その物に対する購買意欲が高まりませんか?

このスタッフは、本当にこの業界やサービスが好きでやってるんだなぁ。と感じるスタッフには好印象を私は持ちます(^^)そして何よりも、初心者にも非常に詳しく丁寧に説明してくれます。

そしてそんな熱い接客を受けると、この人から買おう!と思ってしまいませんか?

一方で、マニュアル通りの接客しかせず、商品知識はあるが、その物に対する「情熱」を感じない人間からは、買おうとは思いません。だって商品の説明をするなら、ロボットでもできるので。むしろそのような人材は、今後AIの導入により、経営者から淘汰されるでしょう。

今回の電器店での出来事もまさにそれ。
冒頭の話に戻りますけど、今回電器店で買ったLEDランプですが、説明を受けたスタッフに、購買意欲を掻き立てられることは一切ありませんでした。それは下記のやりとりで如実に感じました。

店員「このLEDランプが使えるかどうか分からないし、責任は持てませんので、確実なのはシーリングライト本体を買う事ですね。」

私「なるほど。では、このLEDランプと一緒くらいの値段のシーリングライトってありますか?」

店員「さぁ、どうですかね。売り場を見ないと分かりません。」

私「そうですか…」

と言って、私は自分の足で再びランプとシーリングライトをマジマジと研究して(その時間およそ15分)結局自分の判断でランプを購入しました。

ここまで聞いて、勘の言い方、若しくは接客業をしている方で、ここは有り得ない!って感じる店員の行動分かりますか?

それは、私がシーリングライトの値段を聞いた時に、「そうですね、では一度ご案内しますので、一緒にシーリングライトの方を見に行きましょうか?」と言わなかった事です。

これは非常に致命的なミスで、私が店長だったら激怒レベルです。わかりますよね?客に対して、高単価な物が売れるチャンスをミスミス逃した上に、「いや、私は分からんから、自分で見てきてよ」って言う投げやりな態度だったんですよ…

後から考えても、非常におかしな店員だなぁと思いました。別にそれでクレームを入れるような事はしませんが、非常に残念な気持ちになった上に、このスタッフには、自社の製品に対する情熱は皆無だなと思いました。

丁寧な接客をしろ!と上から物を言いたい訳ではありません。あの場面で私が求めていたのは、

「分からないので、メーカーに聞いてみますね!」と素直に機転を利かせて聞いてみるとか、一緒に売り場に行って説明してくれるとか、そういった、自社の製品を自信を持って「売りたい!」と言う気持ちの部分なんです。

相手の立場に立って考えられるスタッフになろう
順番が前後しますが、仕事が好きな人が最強な理由の③番目の話です。もし自分がその物が好きだった場合、自然と客に対して、その人の立場に立って考えられるようになると思うんです。

この人は何を求め、どんな情報を知りたがっているのか。そしてその事柄に対して、自身がどれだけの知識と経験をもとに話せるのか。

そう言った理論立てができるスタッフは、絶対先述した場面なら、いち早く売り場に案内をして説明してくれるだろうし、私の悩みを汲み取って、今最大限できる事をしてくれたはずです。しかもそれらを自然に無意識に。

それが仕事ができるスタッフと、そうでない人の最大の違いなんですよ。

私もずっと20年くらい自転車を好きでやっていたので、接客の時は、客に聞かれて無いような豆知識や、バイクを選ぶ際のポイント、楽しみ方、自身の話など、自然とそんな話ばかりをしていましたよ。

そのおかげで喜んでくれて、買ってくれた方も多いですし、「本当に自転車が好きなんですね!」と言ってくれた方もたくさんいました。

私が仕事ができる人間と言いたい訳ではありません。ごく単純に、商品の楽しさを伝える事、それこそが仕事をしている意味だと思うし、普段から楽しんでいるスタッフから買う方が、余程「信頼」があるのです。

インプットとアウトプットの量が凄い

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さて、仕事ができる人間の最後の条件ですが、それは、「もはや遊ぶように勉強するので、インプット、アウトプットの量が凄い」と言う事です。

これはまぁ言うまでも無い事ですね。例えばあなたがもし、

・好きな仕事を楽しくやっている
・とりあえずお金の為に、嫌々でもなんとなく仕事をしている

どちらかに当てはまる場合、後者だった場合、あなたは家に帰って、仕事の勉強しますか?しませんよね。むしろ、「あぁ、やっと嫌な仕事から解放された。さて、リラックスして気分転換だ。仕事の事は忘れよう!」と思うはずです。

それに対して好きな事を仕事にしている人間は、「さて、好きな事を今日も勉強するぞ!」とだけ思い、そこには仕事と遊びの境目が無いのでストレスもたまりません。

これは非常に大きな違いで、今後のあなたの人生にも大きく関わってくる事です。前者の仕事が好きな人間は、こうやって日々自分を磨き、気づけば圧倒的な知識と行動力を手に入れます。最高の自己研鑽です。

そんな人間はいつしかその知識を人の為に使うようになり、それが商売となって行きます。素晴らしい自己資産の形成ですね。

後者はいつまで経っても、何年働いてもなんのスキルも知識も付かず、ただ時間だけが過ぎて行くのです。


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さて、過去の復習です。ここまで私が好きな事を仕事にすべきと強調するのは、過去の記事でも述べましたが、その方が圧倒的に社会が良くなるからです。

極論を言いますが、有り得ない事ですが、一度想像してみて下さい。あなたの周りのサービス提供者が全て、その物に対して深い情熱を持つエキスパートだとしましょう。

どうでしょう。おそらくサービスの質はどれもかなり最高の物が提供されるようになり、あなたの求めている知識や商品が、常にかなりの高レベルで手に入るようになりますよね。

わからない事があっても、徹底的に細かく、分かりやすく楽しく教えてくれるでしょうし、買う側もそんな人から買いたいと思うようになるでしょう。

だから、好きな事を仕事にする事とは、社会のサービスの質を上げる事につながり、デメリットは一切ありません。だから私は、自分のため、社会のために好きな事をしろと言いたいのです。

これを言うと、必ずくる反論が、「皆が好きな事ばかりをしていたら、社会が回らなくなる」と言う謎理論(笑)

これは下記にて論破していますのでご一読ください。 ↓


文中にもありますが、この分を書いた当時よりもさらに今はテクノロジーが進みました。

AIや5Gが普及すると、人間がしなくても良い仕事は、ロボットに代替され、ますます自分のスキルが重要になって来ます。

そんな世の中で、何となくしか仕事をせずに、ロボットに代替されたりするようなスキルしか無い人、お疲れ様でした。残念ながら、あなた達が今後社会で活躍できるとは思えません。

仕事とは結局そう言う事。いくらAIが発達しても、人間にしか出来ないこともある。何でもかんでもやってくれる、ドラえもんのようなロボットが出来ない限り、あなたの情熱が負ける事はありません。そこを目指して仕事をしましょう。

あなたは、今の仕事が好きですか?客に対して、情熱的にサービスや物を提供できますか?それが出来ないのなら、今すぐ転職しましょう。あなたがいるべきステージはそこではありません。


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