さて、展示会の夜のお話。
親から彼女に電話がかかって来た。
私は彼女の側でそれを聞いていた。彼女に頼んでスピーカーにしてもらい、終始話を聞いてみることにした。
これがまた酷かった
「あんた!何勝手に私らが認めてないのに展示会なんか行ってんの?いい加減にしなさい!早く帰って来い!」
それに対し彼女に、負けるな、自分の意志を貫けと伝えたので、彼女はすぐさま、
「何で帰らないと行けないの?私が勉強したいって言ってるんだよ?何で子供の勉強の機会をわざわざ奪うの?」
当然のセリフだ。これに対し親は
「はぁ?何が勉強なんよ!それお金出てないんやろ?そんなん勉強ちゃう!ただの遊びや!しかも彼氏も一緒に居るんやろ?何かされたらどうすんの!」
ダメだ。重症ですね…もうこっちも聞いてられないので、一度私が電話を代わってみることに。
「もしもし、私は社員のものですが。色々心配されておられるようですが、大丈夫ですよ。当たり前ですが、彼氏と部屋も別ですし、何よりこれは遊びではなく、貴重な勉強の機会です。彼氏と何かあるなどあり得ないし、そもそも私達が一緒に居ますので、しっかり見ておきますので、ご安心下さい。」
と私は切り返した。すると、またとんでもない答えが返って来たぞ!
「あなたねえ、どこの誰だか知りませんが、娘に何かあったら、あなた責任取れるんですか?」
私は腹が立ったので、人の親だろうが何だろうがお構い無しにこう答えた。
「えっ?何を言っているんですか。何で私が責任を取らないと行けないのですか?勘違いしないでください。責任は娘さん自身が取るんですよ。あのね、娘さんはもう成人しているんですよ。これからは自分の意志で物事を決めて、その物事に対して自分で責任を持って生きて行くんですよ。」
これだけ言っても通じないし、とにかく娘に代われとばかり言うのだが、彼女は私の横で吐き気を催し、体調を崩していて、もう親には代わりたくないと言う。
もはや親のせいで精神がおかしくなっていそうなので私はかわらない旨を伝えた。するとラチがあかないのか、父親が電話口に登場した!
これで、まともに話が出来るかと思いきや…
そう、父親も揃ってダメ親だったのだ。
まずは電話口でいきなりこう噛み付いて来た。
「おいお前!娘に何かあったら責任取れるんか。俺に大きい声を出させる気か?どうでもいいから、まず今どこにいるか教えろ。娘を迎えに行くから。お前らには娘を任せられん。いいのか?店の責任になるぞ何かあったら。」
あまりにもバカバカしくて、私は母親と同じ切り返しをしたのだが、父親が警察にいうぞと言うので、どうぞ構いません。お好きなようにして下さいと言って電話を切った。
そして、隣で彼女をみると、もう頭がおかしくなりそうで、震えが止まらなくなっていた。完全に彼女は病んでいた。
さて、この後どうするか。私はこう提案した。
続く